
最近は森林や自然公園へ撮影に行く際に、熊鈴などを持ち歩いております。
熊鈴は効果が薄いなどという意見もあるようですが、
人食い熊でない限り普通は人間の気配がすると、熊の方から避けてくれますので、
熊鈴は持っておいて損はないと思います。
ただ熊も人間もお互い気づかないままバッタリ遭遇してしまった場合は、
また別の対処方法を取らねばなりませんが、
それはここでは触れません。
今回は熊とはまた違う、もう1つの森の脅威についてつらつらと書きたいと思います。
森林に潜む熊にも負けず劣らずの人類の敵、
それは「マダニ」でございます。
私が子供の頃はあまり聞いた事がないマダニの被害ですが、
医療や生物学が発達したおかげか、
近年ではマダニの持つウィルスなどが解明されるようになりました。
北海道は特に脳炎のウィルスを持つマダニが多いそうです。
治療が遅れると命に関わりますし、もし助かったとしても重度の後遺症が残る場合も。
厄介なのは、このマダニというヤツは非常に小さいので、
服や体についていてもうっかり見落としてしまいがちなところです。
私も一度、とある自然公園へ撮影に行った時に帽子の上に乗っかられていた経験があります。(^_^;)
白系の帽子だったので、車に乗る際一緒にいた家族が気づいてくれて、
危うくマダニを家に連れ帰る危険を回避出来ました。
マダニは人の皮膚に食らいつくと、頭部を思い切り食い込ませ、
おいそれとは引っこ抜けないくらいにめり込みます。
よく力づくで抜いては痛がっている虫観察系YouTuberさんの動画がありますが、
あれだけ皮膚にめり込んでいたら、抜く時はさぞ痛いだろうなと、見ている側も思います。
マダニは刺す時に麻薬のような成分を出し、相手が刺された事に気づかないように工作します。
ですがマダニが血を吸いきって離れるまでは一週間から10日かかるそうなので、
よほど自分の体に無関心でなければ、
その間に皮膚にくっついているマダニに気づくのではないでしょうか。
見つけたら自分で取る方法も色々あるようですが、
まずは皮膚科に駆け込む事が一番だと思います。
北海道にいるマダニの全部が脳炎ウィルスを持っているわけではないですが、
こればかりは運次第ですし。(;^_^A
万が一、悪い方に大当たりしてしまっては命に関わる大惨事です。
北海道はこれから自然を満喫出来る良い季節となりますが、
ヒグマ対策と併せて、マダニ対策も忘れないようにしていきましょう。